袖すり合うも他生の縁。 ・・“多少”、かと思っていましたが”他生” 或いは”袖触れ合う”などなど、身勝手に覚えてしまうものですね。私にとって、一番顕著と思えるのは “夫婦” 見ず知らずの二人が“赤い糸”で結ばれる ?? 摩訶不思議ですね! 馴れ初めは ヒ・ミ・ツ

 週に1~2回、片町の焼き鳥横丁 『ひげの店』 に通って20数年。店主は羽咋市出身で61才マスター(本名が 髭 )。 そもそもの出会いは30数年前にジプシー音楽をライブ演奏(ハンガリー人3~4名)を売りにしていた瀟洒な欧風レストランのフロア係で、数年後には店長に。 その後ワインと料理好きが高じてのカウンターバーを自営。社交の場として、その穏やかな雰囲気で客同士の四方山話を盛り上げていつもワイガヤなアットホームなバー(居酒屋)です。コロナ前は80%以上が常連さんで賑わっていましたが、以降はSNSやインバウンドの影響でフリー(一見さん)客が30%に増えて、9時ごろを過ぎると満席で入れる確率は30%。 常連としては痛しかゆしです。老若男女・外人さんなどなど見知らぬ方々との会話は ”楽しい”の一言に尽きます。特に金沢や日本が”素敵な町ですね!””素敵な国ですね!”と言われると我が事のように嬉しくなり、益々話が盛り上がります。満員なのに静かになればヒゲさんの気遣いで、皆さんに共通するような話題へ導いてくれます。先日もスペインカップルが片言の日本語で、高野山から厳島神社を巡り金沢へと1カ月のバカンスを楽しんで、”とにかく日本の何もかもが素晴らしい!日本人は優しくて・清潔・美味しい”と言う表現には私達も嬉しくなり、地元客7名が挙って拙い英語を駆使して”オモテナシ”を発揮していました。因みに会計事務所を経営している45才前後の御夫婦。拙くても7人の知恵をフル活用して国際親善に大きく貢献出来たのでは、と皆さんが自負出来ます。又、地元の若者達からは、一応社会人としての先輩である私に対して議論を振られる事も結構有ります。これがまた楽しいのです。「恋愛・お金・仕事の悩み・政事・・・」などなど、と問われるとついつい持論を押し付けないように優しく披露しています。私自身も教わることが多いですし新鮮な感覚で話が盛り上がります。一杯のグラス赤ワインが800円を2~3杯 40分前後滞在して9時半ごろには帰宅しますが、行きはバス利用し帰りはタクシーなので交通費の方が高くつきます。10時以降深夜の客層は知らないのですが洒脱な方々が多いように推測できます。ヒゲさんは本来物静かな佇まいですが失礼・無礼な客に対しては厳しく指摘するようです。男女比率は9時前後だと4:6・・・で平均年齢45&35歳代。他のショットバーでも感じる事ですが、女性パワーの逞しさです。30数年前には見かけなかった女性一人飲みが断然多くなったのではないでしょうか。オヤジ化・・は失礼でしょうけど、自立されているのでしょうね。必然的?に近辺に有る飲食店情報には詳しく先ずはコスパ評価から穴場などなど・・・。不思議なのは愚痴や悪口など、自慢話(特に私は 自戒 )や独りよがり的な事も無く皆さん陽気な良いお酒を嗜んでいます。『他生』の縁、では偶然なのではなく ”必然”らしいです。社会生活を送っていると多くの方々との出会い・遭遇が有ります。御縁を大切に出来る人は幸せです。多くの経験を持ち合わせている人ほどその気付き・感性が豊かなのでしょう。私が唯一先輩面して言う事は、「9回泣いて10回笑う」よりも『99回泣いて100回笑う』の方が人生豊かになりますよ、と。要は自分の判断で前に進みなさい、と言う事ですが・・・。赤提灯に集う人たちは、酸いも甘いも経験されている方々だからこそ場の空気感を読み・配慮が出来、色んな話題で盛り上げられると思います。

 パリオリンピック・パラリンピック 涙あり笑いあり、それぞれのドラマが有ります。そのステージに上るのは自分自身の決断で前に一歩進むのです。相手に勝つ、前に自分自身に勝つ!落ちる人、駆け上る人。その過程が大切で、尊敬出来る方々や友人が出来ます。多くの汗が貴方の財産になります。

 利他 (感謝) を念頭に “俯瞰” 出来れば人生は 薔薇色!!