国家の独立、平和と安全を守る! 自衛官23万人を擁して規律ある厳しい訓練に日々励んでいます。私達が彼ら彼女達の存在を認識出来るのは災害時に活躍する勇姿を目にする時ぐらいですが、今まさに能登震災では八面六臂の力強さを目の当たりに実感しています。

 世界の国々(国民)の防衛意識の認識(危機感)は如何なものなのでしょうか? 徴兵制を実施している国家は64ヵ国で、北欧の各国を含め女性にも科している国が5ヵ国有ります。我が日本の国防意識調査では、戦争に巻き込まれる可能性についてはウクライナや台湾・北朝鮮のミサイル発射を踏まえて85%以上の危機感を抱いていますが、いざ国の為に戦うかに関してイエスと答えたのは 15%という結果で、北欧諸国は70&%、韓国&アメリカ&英国60%、ドイツ&オランダ&ブラジル&アルゼンチン45%。これはひとえに敗戦後の偏重した教育の結果だと思います。決して教育が間違っている、と言う指摘ではなく米国の傘の下にいれば大丈夫だという錯覚に捕らわれた事が・・・。戦勝国からの押し付けの憲法を元に『防衛』にのみ力を注ぎ、青少年への『愛国心』教育を浸透させられなかったことが「瑕疵」となったのです。只現在のような世界全体が紛争で『緊張』『一発触発』の環境下では、いつ何時『紛争』に巻き込まれるかを考えれば 『自明の理』 です。

 イソップ寓話 “アリとキリギリス” では、蟻が仕事に励み穏やかな家庭を築き平和に過ごしていますが、ある日突然食糧を奪われたり襲われたりするような状況に陥れば家族を守るためには・・・。アメリカ社会のように“目には目を、歯には歯を”的な対処方法を取るか、攻撃をされないような対策を講じるかを。漫画チックに思えますが、このような(正論が通用しない)事を切実に考えなければいけないような殺伐とした時代になっているのが現実です。

 自衛隊の方々は非常事態を想定して実戦さながらの訓練に日々励んでいるからこそ緊急災害にも対処出来るのです。特に震災では家屋や倒壊ビルからの救助活動では物凄く悲惨な情景を目の当たりにします。心を病む隊員も続出します。その過酷な任務を遂行するには国民からの応援が最大のエネルギーになるのではないでしょうか。今回の能登地震はコロナ以来何年振りかにファミリーで団欒を過ごしていたであろうお正月に発生しました。隊員に対し緊急招集が掛かり、遠く沖縄や北海道から駆け付けなければならない時の割高な航空運賃や移動チケットは自前だそうです。矛盾していますが、官給品(防寒着や靴などの備品)の支給をも含め柔軟な応援をしたいものです。私自身老兵と言われても前線に出て少しでもお役に立ちたい実行力(気概)は持っているつもりです。  

   ファミリーや友人・知人そして日本国を守るためにも・・・。