レポート

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■石川県鉄工機電協会中国(蘇州、南通、上海)視察

2016年3月6日(日)~3月10日(木)
機械課 第2係 有馬

この度、県鉄工機電協会様の主催する石川県鉄工機電協会主催の中国(蘇州、南通、上海)の視察に4泊5日にて参加させていただきました。このような研修会に参加させていただく事が初めてであり、中国のものづくりの業況を見聞し、互いに情報交換をして、しっかり勉強してこようと意気込んで参加してきました。

中国の気温は、日本と比較的近く、気温の変化による苦痛はほとんどありませんでした。しかし、現在大きな問題となっているPM2.5の数値が日本では10~20マイクログラムのところ、上海では100マイクログラムもあり、空には霧のようなスモークがかかった状態で咳き込む方もおりニュース等で見ることを膚で感じました。

1社目にお伺いした企業様は、従業員650名のうち120名もの研修生を日本に派遣しているとのことでした。また、会社理念として品質第一で年間4回のQC発表を行なっているなど、改善意識のある会社でした。

仕事の内容は、溶解、中子、砂処理、造型、注湯、表面処理、機械加工、検査等をライン作業で行なっていました。溶解では、粉塵を外に出さない工夫がされていたり、面取り一つにしても機械で行なうことによって、品質安定と工場内に粉塵をまき散らさない工夫もされていました。それは、社長が強く取り組んで欲しいと社員全員に言っている、女性が働きやすい職場にする。(鋳物を取り扱っている会社の一番の敵である3Kを無くす!!)という気持ちが伝わってくるほど環境改善に重点を置いていることが感じさせられました。さらに不良率も常に掲示版にて一目で分るようになっており、それぞれ社員が不良品を出さない出させないという意識を持たせているようでした。

2社目にお伺いした企業様は、第一印象は挨拶が徹底されており良い印象を受けました。更に約30%の社員が日本語を話せることに驚きました。

伺ったところ日本語の勉強会を週に2回行なっており、皆が自ら参加しているとのことでした。工場内の現品票なども日本語で書かれていました。更に工場内は色で納期を分けたり、組み立て場のエアーが全て上から取ってあったりと、安全管理に重点を置きまた、無駄を少しでも無くそうとする意識、雰囲気が感じられました。

2日目に南通まで移動し、3社目の企業様を見学しました。

高圧継手、油圧機器部品、自動車部品、高圧電気BOX部品など精密機械製品の開発を行なっていて、納入先は世界的に有名な機械メーカーに供給している会社でした。

見学した工場内では、鍛造から、機械加工の旋盤、研削盤、マシニングそして、検査なでした。会社としては昔は女性が多かったようですが、現在は男性が多く、また、出稼ぎが多く、定着率も悪いとのことでした。数も多く飽きやすい仕事でもあるのでその対策として、作業者にはいろいろな作業を覚えて多能工しているとのことでした。

今回の視察を通し、各企業で様々な事業展開をされていることを勉強し、もともと中国は安い賃金での流れ作業というイメージがありましたが、工夫とS・Q・D・Cのレベルを上げようという意識の強さと、前向きな姿勢が感じられ、驚き、私にとっても良い刺激となりました。

今回の視察で石川県鉄工機電協会そして視察団の皆様、この様な研修会に参加させていただき、ありがとうございました。